AWSのSLAについて調べてみた 2014年7月版

AWSのSLAについて調べてみた 2014年7月版

Clock Icon2014.07.26

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はじめに

こんばんは、たけかわです。最近、RDSのPostgreSQLがGAとなり、SLAが定義されました。

AWSのSLAの考え方はサービス毎になっています。自分も気づくまで時間がかかりましたが、定義されているものといないものがあります。また、SLA対象となる構成というものもありますので今回確認してみました。

SLA対象のサービス、そうでないサービス

AWSのサービス一覧をみて、各サービスについてSLAがないか確認しました

SLAが存在するサービス

SLAが存在しないサービス

以下のサービスについては SLAはみつけられませんでした。β版というサービスもありますし、GAでも定義されていないものもあります。

  • Amazon CloudWatch
  • Amazon Virtual Private Cloud(VPC)
  • Amazon Simple Queue Service(SQS)
  • Amazon Simple Notification Service(SNS)
  • Elastic Load Balancing (ELB)
  • Amazon DynamoDB
  • Amazon Simple Workflow Service(SWF)
  • Amazon Elastic MapReduce
  • AWS CloudFormation
  • AWS Direct Connect
  • VM Import/Export
  • AWS Storage Gateway
  • Amazon ElastiCache
  • AWS Elastic Beanstalk
  • Amazon SimpleDB
  • Amazon CloudSearch
  • Amazon Glacier
  • Amazon Elastic Transcoder
  • Amazon Redshift
  • AWS Import/Export
  • AWS CloudTrail
  • AWS Data Pipeline
  • AWS CloudHSM
  • Amazon WorkSpaces
  • Amazon Simple Email Service(SES)
  • Amazon AppStream
  • Amazon Kinesis

VPCのVPN、Glacier等にSLAがない点は意外でした。

SLAで注意する点

EC2のSLAの定義を見ると,

「地域(Region)使用不能」とは、同一地域(Region)内で、サービス利用者がインスタンスを実行している複数のAvailability Zoneが、サービス利用者にとって「使用不能」となることをいう。

と書いてあります。つまり、マルチAZ構成で構築して、両方のAZでインスタンスが利用できない場合という点注意が必要です。

RDSにも注意点があります。RDSのSLAを見ると

"Multi-AZ instance" means an Amazon RDS for MySQL,Oracle or PostgreSQL database instance with the Multi-AZ parameter set to true.

と書いてあります。PostgreSQLは対応しましたが、SQL Serverは今のところ対応していません(日本語版はまだ更新されていないようなので英語版を引用しています)。

もう一つ重要な点として、SLAを下回った場合は、サービスクレジットによる返金となります。サービスクレジットとは、AWS利用料金を割引するクーポンのようなものです。また、利用者がAWSサポートにケースを申請する必要があります。具体的な方法はSLAの「クレジットの請求および支払手続」に記載されていますので確認しましょう。

サービスクレジット

サービスクレジット一覧が欲しいというリクエストをうけましたので追加しました。S3は99.999999999%の耐久性を誇りますが、SLAは99.9%になっています。データは消えないがアクセスできないという場合があるということですね。

サービス名 月間使用可能時間割合 サービスクレジット
EC2 99.0%以上99.95%未満 10 %
99.0%未満 30 %
S3 99% 以上 99.9% 未満 10%
99%未満 25%
RDS 99.0%以上99.95%未満 10%
99.0%未満 25%
CloudFront 99.0%以上99.9%未満 10%
99%未満 25%
サービス名 使用可能時間割合が100%でなかった期間 サービスクレジット
Route 53 5~30分 1日分のサービスクレジット
31分~4時間 7日分のサービスクレジット
4時間以上 30日分のサービスクレジット

まとめ

AWSのSLAについてまとめました。AWSの常として今後もアップデートが随時ありますので、SLAについては今後も定期的に確認したいとおもいます。

おまけ

SLAで検索していたのですが、さすがamazonさん半端ないっす

SLAならamazon

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